心臓の収縮のリズムが乱れた状態を不整脈といいます。
不整脈には、その症状から、1.脈が増えるタイプの不整脈(頻脈型不整脈)と、2.脈が少なくなるタイプの不整脈(徐脈型不整脈)に大きくわかれます。それぞれのタイプはさらにいろいろな種類にわかれます。
不整脈のなかには心配のいらないものもありますが、重い心臓病の兆候として不整脈が現れる場合もありますので、専門の医師の治療を受け、適切な治療を受けることが大切です。
不整脈の治療には、薬物療法のほかに、1.ペースメーカー、2.植え込み型除細動器、3.外科治療、などの治療法があります。これらは主に、薬物療法が効力を発揮しない場合に用いられることが多いです。
ペースメーカーというのは、徐脈性不整脈を治療する目的で体内に植え込む電気刺激装置です。心臓が一定の時間以上とまったままになったときに、器械がそれを感知し、自動的に電気的な刺激を発生して心臓の収縮をおこす、というのが基本的な原理です。
心室頻脈や心室細動など、きわめて重症度の危険な不整脈の患者さんに対して適応される治療法です。
小型化したセンサーつきの装置を胸部に直接植え込んでしまいます。心臓にいつでも、どこでも自動的に直流通電による電気ショックをあたえ、心臓の正しい動きをうながすものです。
不整脈が発生する原因となっている、病的な回路を外科的に切断したり、除去する目的でおこなわれる治療法です。
不整脈の場合、薬物療法がおこなわれ、その効果がみられない場合に、心臓ペースメーカーや植え込み型序徐細動器の使用、および外科手術が試みられます。
不整脈に対する外科手術というのは、不整脈が発生する原因となっている、異常な箇所を切断したり、除去する目的でおこなわれるものです。
また、最近では、外科手術に代わって不整脈に対し「カテーテル治療」が試みられるようになりつつあります。末梢の静脈からカテーテル(細い管)を挿入し、心臓の内側から治療しようという方法です。
カテーテルの先端を少しずつずらしていきながら、電気生理学的検査で病巣を突き止めます。そして不整脈を発生している原因箇所を高周波通電で焼灼してしまおう、というものです。開発がおこなわれ、臨床にもちいられるようになりつつある、新しい治療法で、「カテーテル・アブレーション」と呼ばれます。
主として、頻脈性不整脈に用いられ、薬物療法が効果を発揮しない、WPW症候群などに適応されます。
*参照・・・「カテーテル」とは「細い管」を意味します。最近、よく耳にする言葉としては、「心臓カテーテル」と呼ばれる検査があります。
「心臓カテーテル」
足の付け根の静脈または動脈などから、カテーテルを心臓内まで通し、心臓内の圧力や血液の酸素含有量を調べる検査です。手術前の確定判断によく用いられます。大人では、局部麻酔でおこなわれますが、多少、危険が伴うことから入院が必要となります。