心臓と血管といった、循環器系の血液の流れに障害が生じた場合に用いられる薬には、次のものがあります。
●心臓病に対する薬
・強心薬(きょうしんやく)・・・心臓のポンプ能力を高める作用をする薬です。弱った心臓の筋肉「心筋(しんきん)」に直接働きかけて収縮力を高め、血液を活発に送り出します。強心薬の代表的なものは、ジギタリス(強心配糖体(きょうしんはいとうたい))です。
*主な薬・・・強心配糖体、キサンチン誘導体、カンフル類、交感神経興奮薬(アドレナリン作動薬)、など。
・不整脈用薬(ふせいみゃくようやく)・・・心臓は通常、1分間に70回前後、」規則的に拍動しています。ところが、不整脈になると、心臓の拍動の規則性や頻度に異常がきたします。原因は心臓の働きそのものにある場合と、興奮伝達系に異常がある場合があります。
*主な薬・・・局所麻酔薬のプロカイン誘導体・プロカインアミド、ベータ遮断薬、局所麻酔薬のリドカインや抗痙攣薬(こうけいれんやく)のフェニトインなど。
そのほか、心臓病には、狭心症治療薬(きょうしんしょうちりょうやく)や利尿薬(りにょうやく)も用いられます。
●血管系の疾患に対する薬・・・血圧降下薬(けつあつこうかやく)、血管拡張薬(けっかんかくちょうやく)、動脈硬化用薬(どうみゃくこうかようやく)、など。
●脳血管の疾患に対する薬・・・脳・末梢血管拡張薬(のう・まっしょうけっかんかくちょうやく)、脳循環代謝改善薬(のうじゅんかんたいしゃかいぜんやく)。