不整脈とは、心臓の収縮のリズムが乱れた状態を言い、1.脈が増えるタイプの不整脈・・・頻脈型不整脈(ひんみゃくがたふせいみゃく)、2.脈が少なくなるタイプの不整脈・・・徐脈型不整脈(じょみゃくがたふせいみゃく)に分かれます。
頻脈型不整脈の一種に「心房細動(しんぼうさいどう)」という種類の不整脈があります。脈が乱れ、胸部に不快感があり、心房が小刻みに震えているような症状を起こすものです。
心房細動のなかにもいろいろなタイプがあります。
1.一過性で、自然に治ってしまうもの(「発作性心房細動」)。
2.慢性的に一生続くもの。
3.発作的に繰り返していて、あるときから慢性的に固定してしまうもの。
*高齢者の場合、3のタイプが多くみられ、健康そうにみえる人でもかなりの高頻度・・・20~30人にひとり・・・でみられます。ただし、若い人でも、「僧坊弁膜症(そうぼうべんまくしょう)」がある人の場合、年数がたって病気が進行するにつれて心房細動が出てきます。
●僧坊弁弁膜症と心房細動
僧坊弁膜症の人は、心筋の変化に伴って、その半数以上に、いずれは心房細動がみられるようになります。
●先天性心疾患、特発性心筋症と心房細動
筋に変化が生じやすい病気の場合も、僧坊弁膜症と同様、心房細動を起こしやすくなります。
●心筋梗塞と心房細動
心筋梗塞の急性期に、一過性の心房細動が生じる場合があります。
そのほか、甲状腺機能亢進症でも心房細動がみられることがあります。
このように心房細動はいろいろな疾患に伴って表れることがありますが、その大部分は発作性で、ホルモン治療で心房細動も改善します。
心房細動とは、脈が乱れ、胸部に不快感があり、心房が小刻みに震えているような症状を起こすタイプの不整脈です。健康な人でも、生活のなかでのさまざまな誘因(喫煙、アルコール、コーヒーなどの飲みすぎ、心身の疲労、寝不足、など)で発作的に起こることがあります。
心房細動の症状には次のものがあります:
・心臓(心室)のリズムが不規則になります。
・脈の強さが、強くなったり弱くなったりして乱れます。
・脈が触れにくくなります。
・一般的に心拍数が増え、多いときには、1分間に200くらいにもなります。ただし、手首の脈はかえって減ったように思われます。
・心拍数が増えたことで、動悸を感じ、胸が苦しくなり、息苦しさ、胸痛などの症状を起こします。
・心房細動が頻脈のまま長く続く場合、心不全を起こす危険があります。この場合、呼吸困難やむくみが現れます。
*ただし、高齢者の場合、心拍数があまり増えないこともあり、自覚症状もなく、したがって苦痛を感じないこともあります。
原因となる病気がない場合(特発性の場合)は、心房細動をとめる治療をし、誘因となる生活上の注意点を守るようにすれば普通の生活を送ることは可能です。ただし、心房細動があると、心房のなかに血栓(血液のかたまり)ができやすくなります。血栓が血液といっしょに流れていって、脳の血管を詰まらせると、脳塞栓(のうそくせん)が起こる危険性があるので注意が必要です。