特に小さなお子さんの場合は、体調が悪くてもそれを自分の言葉でうまく表現できないことが多いので周囲の大人が注意し、何か変わった様子がないか、気にかけてあげることが大切です。
たとえば、お子さんが「胸が痛い」と訴えた場合、それが単なる筋肉痛なのか、それとも重篤な心臓病などの疾患の兆候なのか、なかなか判断がつきません。
胸のどのあたりが痛むのか、どれほど痛みが続いているのか、何か痛みを引き起こす原因など思い当たることはないか、呼吸との関連はどうか、が、観察のポイントとなります。
胸痛の原因となる病気には次のものがあります。呼吸器、心臓、消化器、胸壁の疾患、あるいは心因性のものもあります。
●精神的な胸痛・・・過換気症候群
●心臓の病気・・・不整脈、大動脈瘤、心外膜炎、肺高血圧、虚血性心疾患(川崎病)、など。
●胸壁の病気・・・筋肉痛、帯状疱疹、乳腺の疾患、椎間板症、など。
●呼吸器系の病気・・・胸膜炎、肺炎、自然気胸、など。
学校の検診で、不整脈が発見されると、ご両親は非常に心配になってしまいますよね。何か重篤な心疾患があるのではないか・・・と考えがちです。しかし、不整脈の必ずしもすべてが病的なものとは限りません。なかにはまったく心疾患を伴わない良性の不整脈もあります。
たとえば、洞性不整脈(どうせいふせいみゃく)、洞性徐脈(どうせいじょみゃく)、期外収縮(きがいしゅうしゅく)など、頻繁に発見されますが、心配のいらない不整脈です。
学校の検診で子どもに不整脈が見つかることが多くあります。もちろん、なかには病的な不整脈もあり、早期検査と治療が必要なものもありますが、おおむね、問題がない場合が多いです。
ただし、なかには心疾患を疑われる病的な不整脈が存在することも確かですから、一度、きちんと検査を受けておくことがご両親にとっても、またお子さん自身にとっても安心でしょう。
心配する必要のない不整脈には、以下のものがあります:
●洞性不整脈(どうせいふせいみゃく)(=「呼吸性不整脈」)・・・息を吸うときに心拍数が増え、息を吐き出すときに心拍数が減るというものです。子どもによく見られます。心配ない不整脈のひとつですが、あまり程度が激しい場合には、なんらかの心疾患の可能性があるため、運動を制限されることがあります。
●洞性徐脈(どうせいじょみゃく)・・・1分間に50から60回しか心拍数がないものです。
●期外収縮(きがいしゅうしゅく)・・・非常によくみられる不整脈です。運動することで自然に消えてしまう良性のものです。ただし、なかには運動するとかえって増加してしまうものもあり、そのような場合には病的な不整脈として早期検査が必要です。
一方、精密検査と、場合によっては治療が必要となる不整脈には、以下のものがあります。心疾患に限りません:
●多源性心室性期外収縮(たげんせいしんしつせいきがいしゅうしゅく)・・・心筋の異常が疑われます。
●先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)
●甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
●高血圧